アンティークや美術に興味があり、個人輸入も考えていたこともあったので知識を増やそうと受験することにしました。
アンティーク検定受験日程
2021年 アンティーク検定はコロナのためかオンラインで行われました。
日時:2021年1月9日(土)14:00〜
この回はアンティーク検定3級のみでした。
資格は検定講習でも取得できます。
お金と時間がある方は、アンティーク検定講習に参加するでもいいでしょう。
アンティーク検定の試験勉強
過去問を3年分購入し、3回転しました。
それと公式参考書「西洋骨董鑑定の教科書」ジュディス・ミラー著を読み込みました。
ここから9割方出るのでこの教科書は必ず持ってないとだめです。
試験に合格するためには過去問と公式参考書で十分合格点には届きます。
勉強時間の目安は2週間程度です。
アンティーク検定の試験対策
西洋骨董鑑定の教科書に沿って勉強すると十分に3級の合格点には届きます。以下にまとめたものを記入しました。
アンティークの様式
バロック様式
17世紀初頭のイタリアの絵画や彫刻、建築物から影響を受けている。
年代:1620年から1700年頃 ルイ14世の時代
特徴:重厚で彫刻的で、通常曲線を描く球根上のふくれた形
装飾:左右対称で形式的
技法、素材:豪華な素材を使用しマーケトリー、プール象嵌、漆または漆風の加工
ロココ様式
フランス発祥。18世紀中頃にはエキゾチック嗜好とアシンメトリー(左右非対称)の傾向が強まった。
年代:1720年から1760年頃 ルイ15世の時代
特徴:曲線美にアシンメトリーな形(C字・S字の渦巻形の組み合わせ、カブリオレレッグ)
装飾:貝殻や岩の形、写実的な花や葉、シノワズリ装飾、演劇的、牧歌的な人物像もあった。
技法、素材:金彩や明るく軽快なエナメル彩、オルモルの飾り金具、マーケトリー、彫刻
初期ネオクラシック様式
古代ギリシャやローマの建築物のモチーフが取り入れられた。
年代:18世紀中頃から18世紀終わり頃 ルイ16世の時代
特徴:幾何学的で左右対称の形
装飾:建築物を思わせる装飾、軽めで控えめ
モチーフはパテラ、ハスク、
技法、素材:マホガニーやヨーロッパ製の磁器といった新しい素材
アメリカではフェデラル様式として知られた。
後期ネオクラシック様式
フランスではナポレオン皇室の嗜好を反映したアンピール様式である。ヨーロッパの大半で受け入れられアメリカのフェデラル様式(後期)に影響を及ぼした。イギリスではリージェンシー様式と呼ばれる。
年代:19世紀前半 ナポレオンの時代
特徴:直線的
装飾:X字のフレームや三脚台の造形、家具にはサーベルレッグが人気
モチーフは鷲や月桂樹の葉、メダイヨン
技法、素材:マホガニー、サテンウッド、ローズウッド、ダマスク、銀の薄板
真鍮の象嵌、フルーティング、カットガラスがよく見られた。
19世紀のリヴァイヴァル
19世紀は過去のディテールを誇張する傾向があった。
年代:19世紀中頃
特徴:より重厚ではっきりとしたスタイル
装飾:中東や極東の異国情緒あふれるスタイルにも影響を受けている。異なる様式のモチーフが巧妙にミックスされた。
技法、素材:外国製の木材が好まれた。
リヴァイヴァルの種類
ゴシック・リヴァイヴァル
ルネサンス・リヴァイヴァル
バロック・リヴァイヴァル
ロココ・リヴァイヴァル
歴史主義
アーツ・アンド・クラフツ
年代:19世紀末
特徴:シンプルで手作りから作られた家具は、しばしば民衆の製品からの影響を受けている。
装飾:様式化された花や鳥の連続模様やハート型といった中世風イメージを基にしたモチーフ
技法、素材:家具にはオーク材が用いられ古びた感じにするため、いぶされたり着色されたりした。この時期に用いられた他の素材には、真鍮や銅のような安価な金属がある。家具構造における接続箇所もむきだしにするというテクニック。
アール・ヌーヴォー
名前は1895年にサミュエル・ビングが開いた『アール・ヌーヴォーの館』というギャラリーに由来する。
ドイツとオーストラリアではユーゲントシュティールとして知られた。
年代:19世紀末
特徴:流麗で有機的な非対称の造形
装飾:ホイップラッシュ・カーブ、様式化した植物、美しい乙女、ファム・フルールがモチーフ
技法、素材:外国産の木材、イリデッセンス・ガラス、半貴石
化粧板張り、アップリケ装飾、エナメル彩色のようなテクニック
アール・デコ
名前は1925年にパリで開催されたアールデコ博に由来する。
年代:1920から1940年代
特徴:角ばった、幾何学的な、流線型の造形
装飾:シェブロン(山形文様)、氷柱、サンバースト(日輪模様)
技法、素材:外国産の木材、サメ皮、ベークライト、漆塗り、プレス(型押し成形)ガラス
モダニズム
年代:20世紀中頃から
特徴:デザインの機能重視
装飾:カンチレバーの様式(椅子)や、直線的、有機的、彫刻的な形状
技法、素材:パイプ状のスチール、曲木、ポリエチレン、ファイバーグラス、革
蒸気で積層板を曲げる、構造をわざとむきだしにするといった技術
様式の並べ変え
過去問を見ると、装飾工芸様式が登場した順番は良く出ています。
例
ゴシック⇒バロック ⇒ロココ⇒ネオクラシック ⇒アール・ヌーヴォー⇒アール・デコ
国ごとに様式の名前が異なるので注意が必要です。
フランスで興ったアール・ヌーヴォーはドイツではユーゲントシュティールとなります。
イギリスだと女王の名前が様式名になっているので登場した順番を覚えておきたいです。
様式名と国の名前が一致するようにしておきたいです。
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